| 柴山かおる(薫) Shibayama Kaoru | ||||
| 最大の特徴はビジュアル。丁寧で完成度の高い絵柄は読み手を選ばないもので、少年漫画としてはかなりナイーブなタッチ。動きや背景もスムーズに描かれており、このビジュアルセンスに人気が比例しないのが不思議なほどだ。その原因を強いて探れば、ストーリーとキャラクターのパンチの弱さが挙げられるだろう。すぐにお色気路線に走りがちなコメディセンスも、少年誌の第一線で活躍するためには少々ひ弱な印象を受ける。いっそ開き直って原作付きの作品を書くか、ベタベタのラブストーリーでも作ればいいと思うのだが、残念なことにその開き直りは成人誌に発表の舞台を移すことに変わってしまった。是非もう一度、少年誌や青年誌で勢いのある作品を生み出してもらいたいのだが。 | ||||
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ライバル | ★★★★★★ | ||
| 連載 | 集英社『月刊少年ジャンプ』 | 単行本 | 集英社ジャンプコミックス[全14巻] 【ライバル 番外編】 集英社ジャンプコミックス[全2巻] |
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| 天才的な才能を持つボクサー桑田平助と、彼が下宿する水上家の次女羽美を中心に描いたストーリー。スケベな平助を始めとした魅力的なキャラクターやテンポのいい展開を支えるのは、なんといっても丁寧なグラフィック。なかでも、綺麗な描線で描かれる女性キャラクターは非常にかわいらしい。江戸時代を舞台にした番外編もなかなか楽しめる。〔w〕 | ||||
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チャラ! | ★★★★ | ||
| 連載 | 集英社『月刊少年ジャンプ』 | 単行本 | 集英社ジャンプコミックス[全2巻] | |
| 大財閥のお嬢様光瀬葉月は、両親に見合いをさせられそうになり家出してしまうが、借りたボロアパートにはテニスに情熱を傾ける日向タクマという少年が既に住んでいた。比較的ありふれた設定で、展開にも特別目新しいところはないのだが、無難に楽しむことはできる。これからというところでストーリーが終わってしまったのが、とにかく残念。〔w〕 | ||||
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爆骨少女ギリギリぷりん | ★★★★★ | ||
| 連載 | 集英社『月刊少年ジャンプ』 | 単行本 | 集英社ジャンプコミックス[全7巻] | |
| 多数の芸能関係者を排出する私立マルチメディア学園をプロレスラー志望で受験した白鳥萌留は、校長の好みで芸能コースへ編入させられてしまう。次々に現れる変態教師たちに抵抗するため、彼女は「ギリギリぷりん」に変装する。恐ろしいほどに安直で迎合的なエンタテインメント。本来はその奇抜なタイトル並みにハジけた中身が欲しいところだが、まずまず読めてしまうのは上質な絵柄のためだろうか。〔w〕 | ||||
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スイート×スイート | ★★★ | ||
| 連載 | 竹書房『月刊ビタマン』 | 単行本 | 集英社バンブーコミックスビタマンセレクト [全2巻] |
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| パティシエの由比ヶ浜篤郎は美人OLの彼女、水沢桃子と同棲生活を行っている。結婚を控えたある日、桃子の妹の林檎が2人のマンションに転がり込んできた。篤郎と桃子、林檎の三角関係を中心に、その周囲の人々も巻き込んで繰り広げるラブストーリー。成人漫画のお約束はともかくとして、ストーリーのメリハリのなさ、心理描写の奥行きの狭さなど、絵柄以外に見るべき所は少ない。〔w〕 | ||||
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| 曽田正人 Soda Masahito | ||||
| 独特の描線、独創的な舞台設定など、様々な観点で評価を集める作家だ。しかし、その身上は「天才」たる主人公たちの魅力を、激しくも切ないストーリーで情感的に紡ぐ、マッチワークのテクニックにあるのではないか。求道者か、はたまた禅律僧かと見まがわんばかりの自律性を見せる主人公たちが、溢れんばかりの情熱を迸らせる。題材は幅広くとも、その根本にある精神は同じで、常に頂点に向かってひたすら突き進む姿に、天才とはまさに98%の努力によって創られるものだと実感できるだろう。もちろんその天才を時に愚弄し、鼓舞し、嫉妬するライバル達の姿、またあるいは支持し、あるいは疑ってかかる周囲の人々、脇役達が実に瑞々しく描かれるのもまたすがすがしい。 | ||||
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シャカリキ! | ★★★★★★★★ | ||
| 連載 | 秋田書店『週刊少年チャンピオン』 | 単行本 | 秋田書店チャンピオンコミックス[全18巻] 小学館ビッグコミックスワイド版[全7巻] |
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| 自転車で坂を駆け上ることにこだわる野々村輝は、名門自転車部を抱える亀高へ進学する。監督の息子の由多や主将の鳩村たちと共に、ロードレースに賭ける輝を描いているが、いわゆるスポ根ものとはやや趣が異なる。余分な部分が可能な限り削られたような印象を受けるストーリーは実にスムーズで、彼らの熱い情熱が決して読者を飽きさせない。〔w〕 | ||||
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め組の大吾 | ★★★★★★★★★ | ||
| 連載 | 小学館『週刊少年サンデー』 | 単行本 | 小学館少年サンデーコミックス[全30巻] 小学館少年サンデーコミックスワイド版[全20巻] |
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| かつて火災現場で消防士に救われたことのある朝比奈大吾は、高校を卒業して自らも消防士を志すことになる。命を張って人を救う困難な職業を緊張感あふれるシリアスな絵柄で描いていて、壮絶な現場の描写は手に汗握る迫力の世界だ。精細なディテール、シナリオのリアリティ、臨場感あふれる描線と、高質な漫画の要素を全てクリアしている名作。〔w〕 | ||||