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| 神尾葉子 Kamio Youko | ||||
| 長期連載された代表作のイメージが強いが、実はそれ以前から正統派の少女漫画を手堅く作り上げてきた作家である。表情のバリエーションに象徴される表現力、斬新なキャラクターに代表される設定力、スムーズなストーリー展開に投影される構成力など、いずれも大ヒットを飛ばした実力派らしい技量であるが、実は本領は鋭くタイミングを伺うことのできるセンスにあるのではないだろうか。読んでいる側には、単にストレスなくスムーズに読める、という程度の印象しか与えないところにも、実はセンシティブな起伏の波が張り巡らされている。少女漫画にありがちな大味な情況設定が破綻なくまとめ上げられる要因は、そういったところにあるのだろう。 | ||||
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めりーさんの羊 | ★★★★★ | ||
| 連載 | 集英社『マーガレット』 | 単行本 | 集英社マーガレットコミックス[全5巻] |
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| 女子校から、クラスに女の子が3人しかいない麗の丘高校へ転校した九月芽理に対して、隣の席の斉藤卓也は優しかった。バイセクシャルの卓也と男にほとんど免疫のない芽理との奇妙な恋愛ストーリーだが、ありふれた展開構成のほかとびきりの美少年や現実離れした金持ちが次々と登場するところは、良くも悪くも実に少女漫画らしい作品となっている。〔w〕 | ||||
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花より男子 | ★★★★★★★ | ||
| 連載 | 集英社『マーガレット』 | 単行本 | 集英社マーガレットコミックス[全36巻] 【完全版】集英社マーガレットコミックス[続刊中] |
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| エスカレータ式の金持ち学校、山の手英徳学園に入学した庶民の子、牧野つくしはF4と呼ばれる超美少年4人組に目を付けられる。一風変わった学園コメディで、道明寺の精神年齢の低さや慌て者のつくしの行動などのドタバタぶり、複雑な恋愛模様が面白い。たびたび映像された話題作で、ストーリー・キャラクターともに完成度が高く、上手く女心を捉えた。〔w〕 | ||||
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| 川原 泉 Kawahara Izumi | ||||
| 作風はとにかく、何もかもがほんわか。キャラクターは常にのんびりしていて、情熱や迫力、緊迫感といった要素とは全く無縁だ。しかしながら、それがいわゆる「ゆるい」作品に落ちることはなく、それどころか深みがあり、趣き深いテイストに昇華されるのだ。小難しいことを一切語らず、読後にじんわりとあたたかみを伝える。それこそが作者の真骨頂だ。基本的にスポーツや学園を舞台にしているものが多いのだが、題材がメジャーであろうがマイナーであろうが関係なく、素晴らしい作品を作り上げる。珍しいというよりは奇抜な舞台設定がいい意味でのインパクトを与えていて、男性も抵抗感を感じずに読むことができるのがうれしい。強いて難を挙げるとすれば、あまりにも寡作すぎることだろうか。 | ||||
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ゲートボール殺人事件 | ★★★★★ | ||
| 連載 | 白泉社『花とゆめ』 | 単行本 | 白泉社花とゆめコミックス[1巻] | |
| 花吹雪市最強のゲートボールチーム猪鹿エンペラーのメンバー若林鈴菜は、草っ原を歩いていて、黒服を身にまとう貴船達也を踏んづけてしまった。殺人事件にヤクザと警察、ゲートボールチームが絡むという奇妙な作品だが、全体的には破綻のないミステリーに仕上がっている。シナリオに盛り上がりがなく、読んでいてもどかしく感じる点は残念。〔w〕 | ||||
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銀のロマンティック…わはは | ★★★★★★★ | ||
| 連載 | 白泉社『花とゆめ』 | 単行本 | 白泉社花とゆめコミックス[1巻] | |
| 競技中の事故で選手生命を絶たれた影浦忍と天才ダンサーの娘由良更紗は、ひょんな事からフィギュアスケートのペアを組むことになる。挫折と希望、さらなる挫折となかなか迫力のドラマ展開なのだが、そんな難しいことなど露ほども感じさせない。マイナーな競技だけに馴染みのある読者は少ないだろうが、実にスムーズに読ませてくれる秀作だ。〔w〕 | ||||
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甲子園の空に笑え! | ★★★★★★★ | ||
| 連載 | 白泉社『花とゆめ』 | 単行本 | 白泉社花とゆめコミックス[1巻] 白泉社文庫[1巻] |
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| 化学教師として豆の木高校へ赴任した広岡真理子はいきなり野球部の監督を任されるが、あれよあれよという間に勝ち進み、ついに甲子園へ出場することになる。一応野球マンガなのだが、根性や恋愛を緻密に描く作家が読むと怒り出しそうなおざなりな展開に不思議と引き込まれてしまう。野球という題材を存分にアレンジし、独自の世界観にマッチさせた腕前が実に見事だ。〔w〕 | ||||
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笑う大天使 | ★★★★★★★★ | ||
| 連載 | 白泉社『花とゆめ』 | 単行本 | 白泉社花とゆめコミックス[全3巻] 白泉社文庫[全2巻] |
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| 花吹雪市最強のゲートボールチーム猪鹿エンペラーのメンバー若林鈴菜は、草っ原を歩いていて、黒服を身にまとう貴船達也を踏んづけてしまった。殺人事件にヤクザと警察、ゲートボールチームが絡むという奇妙な作品だが、全体的には破綻のないミステリーに仕上がっている。シナリオに盛り上がりがなく、読んでいてもどかしく感じる点は残念。〔w〕 | ||||
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メイプル戦記 | ★★★★★★★★ | ||
| 連載 | 白泉社『花とゆめ』 | 単行本 | 白泉社花とゆめコミックス[全3巻] 白泉社文庫[全2巻] |
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| 「甲子園の空に笑え!」の続編にあたる作品。母校の監督を辞めた広岡監督が、今度はプロ野球初の女性球団「スイートメイプルス」の監督として活躍する。もちろんリアリティにはそれほどこだわっておらず、多彩なキャラクターや大味なストーリー展開が面白い。人間関係のディテールが複雑でありながら、わかりにくくなっていないのはさすがの一言。〔w〕 | ||||
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| 玖保キリコ Kubo Kiriko | ||||
| シンプルな線と切り口鋭いテーマで読者を惹きつける。少女誌での活躍より、青年誌に活動の舞台を移してからの実績の方が一般に知られているかも知れないが、動物や子供など比較的低年齢層向けの題材を、より幅広い層に提供した功績は大きい。強力にデフォルメされたキャラクターたちはとても可愛らしく魅力的で、世間を賑わせた「動物占い」のキャラクターデザインなど、イラストレーター的な分野を含めて幅広い活躍を続けていたが、現在は海外に居を移しているため、発表される作品の数が極めて少なくなってしまったのは残念。 | ||||
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シニカル・ヒステリー・アワー | ★★★★★★★ | ||
| 連載 | 白泉社『LaLa』 | 単行本 | 白泉社花とゆめコミックス[全14巻] 白泉社文庫[全6巻] |
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| キリコちゃんの隣に住むツネコちゃんはわがままで目立ちたがり屋。しっかり者のシーちゃん、可愛いののちゃん、パンクなツンタ君など小学生の日常を描いた物語。ツボを心得た絶妙のバランス感覚と、徐々に洗練されていくシンプルな絵柄が好感を持てる。同時収録で本編よりも面白い、一郎・みちこが主人公の「ロジカル・アレルギー・アワー」も。〔w〕 | ||||
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はんきいぱんきい | ★★★★ | ||
| 連載 | 白泉社『セリエ』 | 単行本 | 白泉社ジェッツコミックス[1巻] | |
| ぐうたらでものぐさで金遣いが荒いOLの大泉さんは、ある日会社を辞めてしまった。新しい会社には社長を含め3人しかいない。OLの日常を描いた作品でゆっくり流れる時間が心地よく、ストレスなく読める。ただ、ストーリーは主人公の特異性に頼っている部分が大きく、今ひとつパンチが足りない印象。登場人物が少ないため変化にも乏しい。〔w〕 | ||||
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いまどきのこども | ★★★★★ | ||
| 連載 | 小学館『ビッグコミックスピリッツ』 | 単行本 | 小学館ビッグスピリッツコミックス[全13巻] 小学館文庫[全8巻] |
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| 小学生のキリ太君が、無口なツグム君、見栄っ張りのタクミ君、ちょっと変わったクリコちゃんなどの友達や、家族と繰り広げる人間ドラマ。前作と同様に、斜めからの視点で描かれた小学生の日常風景が独特の雰囲気と面白さを築き上げているが、淡々と描かれている分だけ平板な印象も。当時としては画期的だった、ハードカバーの装丁が味深い。〔w〕 | ||||
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バケツでごはん | ★★★★★★★★ | ||
| 連載 | 小学館『ビッグコミックスピリッツ』 | 単行本 | 小学館ビッグスピリッツコミックススペシャル [全8巻] 【新書版】小学館ビッグスピリッツコミックス スペシャル[全8巻] |
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| 人間と同じように動物たちが生活している上野原動物園へ新たにペンギンのギンペーが中途採用で入ってきた。ギンペーとその仲間たちが動物園の内外で繰り広げるハートフルなストーリーで、動物というファクターを通じて仲間や家族といった絆を鋭く描いた力作。アニメ化もされたがそのかわいい絵柄とはまた少し違った印象を受けることだろう。〔w〕 | ||||
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ホテルニューからまつ | ★★★★★★★ | ||
| 連載 | 文藝春秋『コミックビンゴ』 | 単行本 | 文藝春秋ビンゴ・コミックス[1巻] | |
| 掃除好きの父が脱サラし、料理上手の母とペンションを始めようとした矢先、母が突然の事故死。残された父と長男の草太郎、長女小百合はペンションをやめ、一家でB&Bを始めることになった。没個性なようで個性的な唐松家の面々が魅力的で、舞台背景やキャラクターの性格まで設定の妙が秀逸。平板になりがちなストーリーを上手く支えている。〔w〕 | ||||
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| CLAMP | ||||
| いがらし寒月、大川緋芭、猫井椿、もこなの女性4名からなる創作集団の総称で、つまるところ合作ネームである。マイナー誌でのデビューながら、初連載作品からコアなファンをがっちりと獲得し、活躍の舞台を大手少年誌、青年誌、少女誌へも広げるとともに、合作制の利点を最大限に活用して、イラスト、挿絵、装丁、脚本、エッセイなどマルチに活躍の場を広げている。非常に多作だということもあり、どうしても作品を商業的に作っている印象が拭えないのは残念だが、サブカルチャーに対する影響力はこれまでの漫画家にはない、強いものを持っている。 | ||||
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東京BABYLON | ★★★ | ||
| 連載 | 新書館『WINGS』 | 単行本 | 新書館ウィングスコミックス[全7巻] 新書館ウィングス文庫[全8巻] |
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| 遙か昔から日本を霊的に守っていた皇一族の十三代目当主皇昴流は、陰陽師として次々と霊を除霊していく。現代東京を舞台にしたシリアスな作品だが、ストーリーに整合性は殆ど見られない。しかしトーンを多用したハイセンスなビジュアルやネーミングセンス、独特の世界観からファンは多いようで、「読む」より「見る」作品なのかもしれない。〔w〕 | ||||
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カードキャプターさくら | ★★★★★ | ||
| 連載 | 講談社『なかよし』 | 単行本 | 講談社KCデラックス[全12巻] 講談社コミックス[全12巻] |
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| 友枝小の4年生木之本桜は、ぬいぐるみみたいなケロちゃんことケロベロスと一緒に、実体化すると悪さをする「クロウカード」を集めることになるが、そんなカードキャプターとしての秘密を知るのは親友の知世ちゃんだけだ。可愛らしい絵柄で、アニメにもなった大人気作だが、ちょっと入り込めないオーラみたいなものを感じるのは何故だろう。〔w〕 | ||||