逮捕しちゃうぞ (1999.9.15)〔w〕
作 者 藤島康介
連 載 講談社『モーニングパーティ増刊』『モーニング』
単行本 講談社パーティコミックス[全7巻]
講談社フェニックスコミックス[全7巻]
講談社アフタヌーンコミックス[全5巻]
講談社アフタヌーンコミックスデラックス[全6巻]
講談社漫画文庫[全4巻]
ストーリー  警視庁墨東署の小早川美幸と辻本夏美は、いつもコンビを組んで警邏を行っている婦人警官。マシンオタクで整備の腕は抜群、4輪を乗りこなす美幸と、腕っぷちは滅法強い、2輪のスペシャリストの夏美を中心に、白バイの中島くん、シブい課長などが様々なドタバタを繰り広げるのだが……。
設 定  一応、お色気満載のドタバタコメディなのだが、マシンマニアの漫画といってもまあ差し支えない。メカマニアの美幸と体力バカの夏美という取り合わせも面白いし、コメディとしては上質であるといえるだろう。夏美が二輪免許しか持っていないのも話を膨らませる上で有効だし、中島君一家がF1絡みなのも面白い。
シナリオ  一話一話のオムニバスなので整合性のあるストーリーは望めなかった(何たって8ページの話があるし)。前半のストーリーの質と後半のそれを比べるとやはり格段の差があり、当初は読み切りとして掲載されていたのであろう事を推測せざるを得ない。そう考えるとあまり細かい部分にこだわってはいけないような気がする。そういった意味で情状的に見ると気になるってくるのはプロゴルファーになるために会員権はいらないだろう、ということくらい。
キャラクター  個性的なキャラクター陣がこの作品も最大の魅力といえる。美幸や夏美はいうに及ばず白バイに乗せたら恐ろしい中島君、元レーサーの中島父、その嫁で走り屋の瀬名、噂好きの頼子、実は強い課長など飽きることがない。ストライク男が出てくる頃になるとやや収拾がつかなくなった感もあるが、うまい時期に連載も終了している。
グラフィック  これほど連載中に画風が変わった作品はめずらしい。当初は青年誌風のやや黒ずんだ絵柄で多用されたスピード線が気になったが、中盤からはアニメ顔負けの繊細でシャープなタッチになっていく。この変調は人物だけではなく、むしろ2輪・4輪のマシン類や装飾品により顕著に見られた。
装 丁  はっきりいって普通。画材が違うのか5巻だけ違った印象を受けるが、全体的に無難な印象を受ける。タイトルのロゴくらいは、インパクトのあるものをつけてあげてほしい。